K-S1・TK-M1
軽油用 K-S1
軽油に使用することで、燃焼効率改善による燃料消費の抑制、それに伴うCO2 排出量の削減効果が期待できます。
K-S1は、市販軽油を製造プラント内のセラミックスなどに、ある一定の条件下で接触循環させ製造したものです。このK-S1を、車両燃料の軽油に微量(燃料量に対し1,000分の1)使用することで、燃料の軽油分子の集合体(クラスター)が細分化し、より多くの酸素と接触・結合されると考察されます。
その結果、エンジン燃焼効率が改善され、燃費向上並びに有害排出ガス成分(CO2・NOx・PM等)の削減に有効に作用します。
国土交通省 新技術情報提供システム(NETIS) 登録内容
技術名称 | K-S1 |
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副題 | 燃焼促進剤 |
用途 | 軽油 |
CO2発生量 | 2.62kg/ℓ |
使用量 | 1/1000 |
試行技術 | 2010.10.15~ |
登録番号 | HR-10007-VE |
カテゴリー | 分類Ⅰ環境対策工 |
テスト対象 | 発電機(建機)のデータ |
形状 | 1ℓ/18ℓ缶容器 |
建設機械への適用試験
ディーゼルエンジンに使用する軽油を対象に、燃焼効率改善による燃料消費の抑制、それに伴うCO2 排出量の削減効果を検証しました。
その結果以下のことが明らかになりました。
- 軽油100%を原材料に製造したK-S1は、環境・諸法令上(不正軽油など)において問題ないこと。
- 燃料に微量のK-S1 を使用することにより、手軽に且つ安全に燃費の向上及び有害排出ガス成分の削減に寄与する優れた効果があること。
消費燃料試験
適用試験として、3 次規制発動発電機と疑似負荷試験機を用いた厳密な消費燃料測定を実施した。
燃費向上率
有害排出ガス測定試験
トンネル現場にて使用有無の有害排出ガス成分測定を行った。
試験方法は4種類の重機で静止状態(エンジン回転数はアイドリング)、並びに無負荷状態(エンジン回転数1,500rpm~2,500rpm)での排出ガスを、マフラー出口に3mのアルミダクトを取り付け、その反対側出口において使用無2回と使用有2回の計4回、下図に示す測定器により測定し、それぞれの平均値を算出して比較した。
なお試験方法については、屋外稼働中の建設機械を対象とした排出ガス測定方法の規定が定められていないことから、測定器の選定も含め独自に検討したものである。
有害排出ガス成分削減率
CO2で20%、NOxで16%、PM で44%削減された。
バイオディーゼル100%燃料へのK-S1の活用効果
バイオディーゼル100%燃料(BDF100)は建設機械の主要燃料である軽油の代替燃料として期待されていますが、以下の問題点があります。
- 軽油より消費燃料量が2 割程度多い
- 油酔いの匂い原因物質とされるアクロレインが発生する等
K-S1 をBDF100の問題点の解決策として活用、燃焼効率改善による燃料消費量及び有害排出ガス、アクロレイン削減効果を検証しました。
1. 発動発電機による消費燃料試験
3次排出ガス規制発電機(写真1)アイドリングにてBDF100 とK-S1 入りBDF100(使用率:BDF100に対し0.1%使用)を比較した。燃料削減率を表1に示す。
2. 清掃車両での有害排出ガス成分試験
清掃作業車輌いすゞエルフ2tトラック金沢市東部管理センター(写真2・3)にて使用有無の有害排出ガス成分比較を行った。
K-S1使用率:BDF100量に対し0.1%を使用、車両測定状態:無負荷静止状態、1,000rpm、2,000rpmの各回転数でマフラーから直接排ガス成分を測定、結果を表2に示す。
なお、測定器は、排出ガス;ホダカHT-3000、PM;堀場製作所MEXA-600SW、アクロレイン;GASTEC検知管を使用した。
3. 建設機械での有害排出ガス成分試験
トンネル現場にて使用有無の有害排出ガス成分測定を行った。
試験方法は3種類の重機で静止状態(エンジン回転数はアイドリング)並びに無負荷状態(エンジン回転数1,500rpm~2,500rpm)での排出ガスを、マフラー出口に3mのアルミダクトを取り付け、その反対側出口において使用無2回と使用有2回の計4回測定し、それぞれの平均値を算出して比較した。結果を表3に示す。
上記実証試験を行い下記のことが明らかにされた。
- 軽油用として使用されているK-S1はBDF100に対してもK-S1の使用による燃焼効率の改善と有害排出ガス削減効果が実証された。
- アクロレインの削減率についても良好な結果であり、人体への影響や、臭い対策にも有効である事が実証された。
- カーボンニュートラルの考え方からCO2カウントゼロとされているBDF100であるが、実際に使用される際に排出されるCO2濃度がK-S1を使用することにより大幅に軽減できることが実証された。
ガソリン用 TK-M1
K-S1・TK-M1使用方法
製品概要については、製品安全データシート(MSDS)及び18ℓ缶/1ℓ缶の裏面の表示をよくご確認の上、使用して下さい。
- ディーゼル車にはK-S1、ガソリン車にはTK-M1を注入してください。
- 初回は燃料を満タンにし、満タン燃料量の1,000分の1を、燃料タンクに注入してください。(例:タンク容量60Lの場合は、60㏄注入してください。)
- 2回目以降は、補給した燃料量の1,000分の1を、燃料タンクに注入してください。(例:補給30Lの場合は、30㏄注入してください。)
- 規定量以上の量を入れても効果の増大はありません。適性な量でご使用ください。
- K-S1・TK-M1の原材料である軽油の色は、透明から淡黄色透明と差異があります。
そのため、製品の色も透明から淡黄色透明と差異がある場合がございますが、製品性能に問題はございません。